環境への取り組み
バンテリンドーム ナゴヤでは光・風・雨など自然の恵みを活用する様々な環境技術が施されています。
雨水利用システム
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バンテリンドーム ナゴヤでは、「雨水利用システム」を導入しています。2019年の雑用水の利用は 約62,800m3使用、うち雨水は約27,200m3(約43%)使用しました。
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ドームの広大な屋根部(約33,000m2)とドライエリア部(約2,000m2)に降る雨水を、いったん地下にある「雨水貯留槽(2,800m3)」に貯めます。
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「雨水貯留槽」に貯められた水を、雨水ろ過装置でろ過・消毒などの処理をした後、「トイレの洗浄水」や「植栽の散水」などの雑用水として利用しています。
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雨水ろ過装置
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植栽への散水
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ドーム内トイレ
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自然採光の積極利用
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照明エネルギー低減のため、屋根透光部から自然の光を採り入れています。屋根の総面積約29,000㎡の17.2%に当たる頂部約5,000㎡が二重ガラスでできていて、外の光を柔らかで均質な明るさで採り入れています。
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自然換気の積極利用
冷房用のエネルギー消費を抑えるため、天井ガラス周囲に設置された窓と2Fに設置された窓を操作することによって、自然換気を行っています。
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閉めている状態
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開いた状態
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近くで見ると
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循環流ファン
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循環流ファンは長さは3.6m、下段席の上に10台設置してあります。
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左上写真のファンが10台、観客席に沿って風速0.5~1mの人工的な風を発生させています。ちなみに、人の感じる温度は風速0.8mのそよ風があれば、室温より約2℃低く感じ、省エネルギーになります 。
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深夜電力の積極利用
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深夜電力を積極的に利用して夏は冷水や氷をつくり、日中の冷房用に使用し、冬は温水 をつくり、日中の暖房用に使用することで、昼間の電気使用量を抑えます。
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太陽光発電
バンテリンドーム ナゴヤは、ドーム型の野球場屋根では世界初となる「太陽光発電設備」を設置しています。 年間発電量は約6万2000kwh。 この設置により、森林面積換算で約9万1000m2(ナゴヤドームの敷地全体を森林にした場合と同等)のCO2削減効果が期待できます。
太陽光発電設備設置の概要は以下の通りです。
1.設置枚数 : 1,152枚(W 570mm×L 2,748mm)重量約3kg/m2
2.仕 様 : シート型アモルファスシリコン太陽電池
3.工事期間 : 2014年6月4日(着工)~2016年12月14日(完工)
4.年間発電量 : 約62,000kwh
5.森林面積換算CO2削減効果 : 約91,000m2(約27,500坪)
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